2012年8月13日月曜日

USA Basketball 2012を振り返る

早いもので、2週間ほどあったロンドンオリンピックも昨日閉幕しました。個人的には前半戦の競泳が面白かったです。日本人選手の躍進、フェルプスの偉業、フランス勢の健闘などなど。水泳を小さい頃にやってたこともあって、陸上競技より競泳の方が観ていて楽しいのかもしれません。

さて、2012年のUSAのバスケットボール・チームは、心配されていたビッグマン不在も嘘だったかの如く、エキシビジョン、予選、決勝ラウンドとほぼ危なげなく戦い、最後はスペインとのリマッチも見事に制し、金メダル獲得で終幕しました。

メンバーが発表されて、誰がどういう役割で機能するのか、スター選手のエゴをどうやってコントロールするのか、リバウンドは取れるのか、インサイドは守れるのか、などなど、いろんな懸念材料を指摘されていましたが、ビックリするぐらいチームとして機能していたのにはビックリさせられました。

Versatility (多様性)

これが今回のキーワードだったと思えます。レブロン・ジェームスとケビン・デュラントが良い例で、あの体格で1~5番までのポジションをこなせるのは、どこの国のチームにもおそらくいないでしょう。だから常にミスマッチが生まれる。今までは運動能力だけという印象だったアメリカも、シュート力、やる気、エゴを抑える、そして、この多様性が加わったことで、2004年から継続して作ったあるべき姿が出来上がったように思えます。

それにしても、恐ろしい攻撃力でした。コービーもオリンピック後にコメントしていましたが、クォーター毎に爆発する選手が違うという現象は見た事が無いと言っていました。1Qにコービーが2桁得点し、2Qにデュラント、3Qにレブロン、4Qにカーメロと、どこかで誰かが常に火が着いている状態というのは例を見ないチームです。

レブロンはMVP、ファイナルMVP、NBA優勝、金メダル獲得と、92年のジョーダン以来の偉業を達成したそうです。確かに今年のレブロンは凄かった。そしてデュラントも確実にスター選手となりました。今後はアメリカのバスケットボールもこの2人を中心に回っていきそうです。そして、コービーは今回でオリンピックから引退。少し不調を感じましたが、爆発するところでは爆発し、特にオーストラリア戦の後半は流石でした。

92年のドリームチームと比較され、92より強いんじゃないかと、議論がいろいろされていましたが、確かに今回のチームは歴史上に残る強さだったと思います。40分の試合でほぼ100点超えてるというのは凄まじい。

http://www.usabasketball.com/mens/national/12_moly_results.html

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